« 詩人だなあ | トップページ | ありがとう »

2005年11月 8日 (火)

あかね空

416767002Xあかね空
山本 一力
文藝春秋 2004-09

by G-Tools

週末は風邪で外遊びもままならず、ボーッとした頭で「あかね空」(山本一力・文春文庫)を読んでみた。

人情時代小説は肩が凝らなくて良かったし、程良く涙腺も刺激されて、めでたしめでたし、なのだが(めでたかったらそれ以上書くな!^^;)……おふみさんは無茶苦茶な母親じゃないか!

作者は永吉夫婦の子供たちへの愛情故の食い違い?を「家族力」で包み込んでいるけれど、現在を生きる私は承服しかねるぞ(^^;

永吉さんも悟郎ちゃんもおきみちゃんも出来過ぎ。身内の苦労を家族の絆で乗り越えて「めでたし」には違いないんだけれど、救いの手がいかにも安直。(人情時代小説ってこういう乗りなのかな?)

評判も良いみたいだし、私も楽しく読ませてもらったのだが……なんか釈然としない読後感。風邪のせいかな?^^;

|

« 詩人だなあ | トップページ | ありがとう »

コメント

風邪、私の職場でも3人います。
お体を、お大事に(^^)

投稿: 睦月 | 2005年11月 8日 (火) 21:14

> お体を、お大事に(^^)

ありがとうございます。
しかし、風邪にも飽きたので今晩はアルコールを入れてみました。
これが吉と出るか凶と出るか……もう寝ます。
おやすみなさい。

投稿: トラベエ | 2005年11月 8日 (火) 22:17

おぉ〜私も読んだばかり。
この方の本は何冊か読んだけど、最後はすっきり終わるのは同じ。
でも、これの最後はちょっと都合良過ぎって感じてすね。
悪い子はずっと悪くて、苦労するのはずっとしてる。
この本の中で面白いと思ったのは、夫婦仲が悪いと思っていた子供たちに、古い知り合いが違う話をして子供たちが驚く所。
案外、仲悪そうでも、夫婦って分かんない物だと思えたりする。
おふみさんの心の奥にも悲しいものが沢山有るのですね。
でも、表面は、無茶苦茶な母親だわ。

風邪ですか?
御大事に。

投稿: 山百合子 | 2005年11月 8日 (火) 22:30

わたし、とてもいい本だと思った印象なんですが・・・もう、内容の詳細(人物の名前その他)を忘れてしまっている←ちょっとショック・・・

風邪、長引いてますね。お大事に。

投稿: ぴとこ | 2005年11月 9日 (水) 08:23

山百合子さん、ぴとこさん、こんにちは。
面白く読ませてもらってイチャモンつけるのは野暮の骨頂ですが………^^;

> この本の中で面白いと思ったのは、夫婦仲が悪いと思っていた子供たちに、古い知り合いが違う話をして子供たちが驚く所。

ああ、そうなんだぁ。
これが困ったことに少々意見が異なってしまうんだなぁ(^^;
違う角度からその人物を照らす技法って他のジャンルで食傷気味だったので新鮮味が感じられなかったのかも?

> おふみさんの心の奥にも悲しいものが沢山有るのですね。
> でも、表面は、無茶苦茶な母親だわ。

私、最近のニュースに良く出て来る「家庭内暴力」「幼児虐待」みたいな視点で読んでしまったのかも?(作者にとっては大迷惑^^;)
家族内での圧倒的な強者がなんの抵抗手段も持たない弱者への扱いがこれ?
それでいて弱者がすっごい立派なんだもの。リアリティに欠けます(^^;
おかあさんが心に悲しみを秘めていたって子供にはわかりません。ましてやその悲しみがこの子供達が生まれたことに起因してるんじゃ……子供がグレない方が不思議です。
それなのにグレてるのは溺愛された長男……許せません(^^;

もうひとつ思ったのが「「表現力」の問題。(作者や登場人物のおふみさんには関係ないんですけど)
自分だけの悲しみに浸っていても、表現しなくては周りにはその悲しみは伝わりません。
最近、自分の抱えている問題を伝える努力もしないで周りの人が「わかってくれるのが当然」と思っている自己主張の強い人と接する機会が多い気がします。
そんなこともあって、「おふみさん、そりゃ無茶苦茶でしょ!」って読んでいました(^^;

うーん、人情物ってこういうのかなあ。イマイチ「家族力」というのがわかりません。
家族って理屈じゃないドロドロしたものもあるけれど、やっぱりかけがえのないものなのだ。「めでたしめでたし」ってお話なのかなあ?
それにしては人物設定が平板な気がするんだなあ。
評判が良すぎるので、ちょっとした疑問でした。
ま、私は批評家じゃないのですから、屁理屈こねる必要は更々ないんですけど……何故か力が入ってしまったなぁ(^^;

みんな、風邪のせいです(^^;;;

投稿: トラベエ | 2005年11月 9日 (水) 17:59

トラベエさん
おぉ、そう来ましたか(^^)
読んでいて、有りそうな話と言うのがこちらに伝わると、細かな事は目をつぶれるんですよ、私。
子供が親の事を知らないと言うのは、時々体験してね、家の娘たちは、父親を一方からしか見ていないと感じたので、こんな事も有ったと言うと、びっくりしてた。
で、この本の中でもそう思ったのです。
兄弟でのトラブルって親がらみが結構有るなと、最近、友人の所の話で思ったばかりで、これも、この話に出てる。
それと、人情物っと捉えると、それなりに楽しめたから、トラベエさんも是非、視点を変えて見て下さい。
でも、最後は目出たしだけど、都合が良過ぎると言うのは何かとは思うの(^^)

風邪のせいではなくて、トラベエさんは正統派の文学青年です(^^)

投稿: 山百合子 | 2005年11月10日 (木) 08:59

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: あかね空:

« 詩人だなあ | トップページ | ありがとう »