« 絵本3 | トップページ | Amazonアソシエイトプログラム »

2006年2月17日 (金)

小栗康平・死の棘

昨夜、小栗康平監督「死の棘」を見てきました。
雨は降っているし、映画自体も寒そうだし、少々億劫だったのですが、「この機会を逃すともう見られないかな?」との思いもあって出掛けてきました。

映画は「夫の不倫→妻の発狂」だそうで、見る前からそれなりの覚悟がありましたから、映画そのものにはショックはなかったです。

しかし、それとは違うショックはありましたねぇ。
携帯電話が延々と鳴っているのにご当人は気付かない?……好い加減で切れよ! こっちがキレるぞ!

後の座席にはゴーゴーと鼾をかいている御仁もおりました。
銀幕の暗闇空間には独特の雰囲気があって良いのですが、こういうのはねぇ。
思い入れたっぷりで見に行ったのなら蹴飛ばすなり突くなりしちゃうところですが、「あの時の映画では堂々とイビキかいているのがいたねぇ。」と妻との思い出作りにはなりましたからそれはそれで良かったのかな?
映画は人それぞれの鑑賞の仕方があるのでしょうから、全てをひっくるめて楽しまないといけません?(^^;

映画鑑賞後、前2作の時はストーリー展開の確認や感想の会話が夫婦間であったのですが、今回はなかったです。
うーん、「夫の不倫→妻の発狂」じゃ会話も弾まないか? 言葉にはなりにくい感想というのもあるんでしょうね。
うーん、これは自覚症状が現れないショックなのかもしれません。
忘れた頃に松坂慶子や岸部一徳が夢に出てきたりして? ああ、木内みどりって人の表情もこわいものがありますね。

映画は狂気をはらんだ凝縮した夫婦間の愛憎を描いていましたが、一緒に暮らしている子供達の映像にも印象的なものがありました。
小栗監督は説明が不親切だから、「あのシーンはなんだ?」がまたいくつもありました。
それの納得のためにも原作を読んだ方が良いのかな?
しかし、原作は映画以上にしんどそうな予感もあって、「どうしようかなあ?」なのです。

4101164037 死の棘
島尾 敏雄
新潮社 1981-01

by G-Tools

|

« 絵本3 | トップページ | Amazonアソシエイトプログラム »

コメント

はやく寝たら、はやく目が覚めました・・・

【死の棘】【日の移ろい】に妙に魅かれたのが、20代の頃。
きっと体力があったのですね。心の中を覗き込むようなものを読むことが、最近どんどん減ってます。

ミホさんの方が、長生きをしたというのは、女性の芯のつよさなのでしょうか。

投稿: ぴとこ | 2006年2月18日 (土) 06:46

ぴとこさん、こんにちは。
20代の読書ですか……体力ねぇ……ふーん、自分はどうだったのだろう?
20代前半の愛読書は少年ジャンプ、少年サンデー、少年マガジンだったかなあ? いや、ビッグコミック、漫画アクションも読んでいたかも?……話、ずれ過ぎ(^^;

実は「死の棘」は図書館に予約してあって順番待ち状態……待とうかキャンセルしようかお悩み中(^^;

投稿: トラベエ | 2006年2月18日 (土) 10:44

うう~ん、覚悟を持って読まないと辛い本ですね・・

ここまで夫を責めていく
自分が壊れるというのが、若い私には理解できませんでした
私が夫なら、夫が壊れると思いました(^^;

投稿: えみ丸 | 2006年2月18日 (土) 16:21

えみ丸さん、こんばんは。
覚悟がいる読書ですか……うーん、映画を見たばかりでまた「覚悟」は嫌だなあ。
図書館も月末から2週間くらいお休みになるようだから、その後考えましょう(^^;

> 私が夫なら、夫が壊れると思いました(^^;

映画では夫役の岸部一徳が時々壊れていましたよ。
あれは壊れたフリなのか、ホントに壊れたのか、微妙な演技で面白かったです。
まあ、ああいう状況では狂気も正気も紙一重? 本人にもわからない修羅場の滑稽さも漂ってきて凄かったです。

投稿: トラベエ | 2006年2月18日 (土) 17:09

私も「死の棘」を含めて島尾敏雄の作品を読んだのは20代。
ハタチ前後に自分自身が「辛い」「しんどい」時代だったので
壊れずに乗り越えられた頃に自分を試す気持ちで読みました。
壊れなかったのは私はミホのように純粋ではなかったから…。
なぁんて、書くとキザだから、コメントをパスしてました(^^;
いや、今から思えばとお~~~い昔の事でした、あは(^^;

岸部一徳さん、確かこの作品で演技賞をとりましたね。

投稿: Masako | 2006年2月18日 (土) 17:38

Masakoさん、こんばんは。
【とお~~~い昔の事】ですか。ふーん、そうなんだぁ。
人それぞれの歴史を詮索する気は全然ありませんが、人にはそれぞれの歴史があるんだろうなあって感慨です。

小栗監督作品、「泥の河→伽や子のために→死の棘」とどんどん暗くなってきていささかしんどいです。
次の「眠る男」はもう少し明るかった印象があるのですが……私の記憶などまったくあてにならないし……スリリングでとっても楽しみです(^^)

投稿: トラベエ | 2006年2月18日 (土) 21:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 小栗康平・死の棘:

« 絵本3 | トップページ | Amazonアソシエイトプログラム »