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2006年12月18日 (月)

夜のピクニック・恩田陸

4103971053 夜のピクニック
恩田 陸
新潮社 2004-07-31

by G-Tools

秋の一日、朝の8時から翌朝まで歩き通すという学校行事“歩行祭”を舞台にした高校3年生の青春物語です。
この行事、夜中に数時間の仮眠を挟んで前半が団体行動、後半が自由行動。
夜を徹してひたすら歩きながら(少し走る場面もあります)、融君と貴子さんの関係を軸に親友達が絡んで物語は進行します。
昔々の高校生、トラベエは登場人物達ほど感性が鋭くなかったし、エリートでもなかったし、大人でもなかったけど、甘酸っぱい懐かしさがありました。

大人でもない、子供でもない、そして受験を間近に控えた進学校の3年生の秋の一日の捉え方は作者の原体験も反映しているのでしょうか。
読者の個別の思い出と本のエピソードや雰囲気がどこかでクロスするような感覚は作者の筆力なんでしょうね。
もっと嫌なヤツだって描けるだろう作者が毒の薄い登場人物に限定しているのもノスタルジーに浸るには良いのかもしれません。

で、脈絡もなく映画の話
先日読んだ「博士の愛した数式」もこの「夜のピクニック」も映画化されているようですね。
映画をほとんど見ない人間が言うのも生意気な話ですが、原作の雰囲気を壊さないで「夜のピクニック」の映画化は相当難しいと思います。
それとの比較で言うと「博士の愛した数式」の方はどういう映画になったのか見てみたい気が(ちょっと)します。

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