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2011年1月 2日 (日)

「泣きの銀次」「晩鐘 続・泣きの銀次」

4062730375 泣きの銀次 (講談社文庫)
宇江佐 真理
講談社 2000-12-08

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年末年始にかけて宇江佐真理著「泣きの銀次」、「晩鐘 続・泣きの銀次」を読んでいました。

主人公銀次の人物設定が良いですねぇ。あぁ、銀次を取り巻く脇役も良いですねぇ。

しかし、銀次を襲う事件は悲惨です。
初っ端から妹が殺される。強盗事件では親兄弟が殺される。許嫁の父親は殺されるは許嫁には失踪されるは……辛酸舐めすぎです。

でも、この物語から受ける印象はからりと明るいんですね。

銀次とお芳の恋の物語として読んでもいいし、軽快な捕物帳として読んでもいいし、江戸ワールドで遊ばせて貰って楽しい読書でした。

ここまでは「泣きの銀次」の感想。

その後「晩鐘 続・泣きの銀次」へと読書は進んだのでした。

たった1日で銀次は10才も歳をとってしまいました。

4人の子持ちで十手は返しちゃっているじゃないですか。それに店は2回も火事に遭って細々と親の商売を引き継いでいる状態。

ムゥッ、ずいぶんと地味な設定になりましたな。
先々に不安を抱きつつ、読み進めたのでありますよ。

前作のカラッとした明るさは失せています。そりゃ、銀次さんも立派な中年だもの、仕方ないよなぁ。

北町奉行所の定廻り同心表勘兵衛さんも一線を退いているし、奥様も亡くなっているんですね。
10年の歳月は長いのか短いのか……銀次の周辺も大きく様変わり。

また、ある事件をきっかけに銀次は十手を預かってストーリーは展開していくのです。

捕物帳のワクワク感で読むというよりは、周辺の激変にも係わらず、「泣きの銀次」の信念に拍手喝采しながらの読書となりました。

しかしと言うか当然と言うか、ハッピーエンドじゃないんですね。
このシリーズ、その後の銀次も発行されているようですが、たぶん、事件はもっと暗くなってくる? 読みたいような読みたくないような……

4062767953 晩鐘 続・泣きの銀次 (講談社文庫)
宇江佐 真理
講談社 2010-12-15

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