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2011年8月21日 (日)

「捨て童子・松平忠輝」隆慶一郎著

隆慶一郎氏の本を久しぶりに読みました。

主人公は徳川家康の第六子ながら、容貌怪異なため、生まれてすぐに家康に「捨てよ」といわれた鬼っ子。
この魅力的なヒーローは途方もないエネルギーを持って生まれたために、本人も思いもよらぬ波瀾万丈の人生を送ることになります。

家康・秀忠の確執に巻き込まれたり、大久保長安の野望に利用されたり、秀忠には再三命を狙われたり……いやはや大変です。

スーパーヒーローとそれを助ける脇役達の活躍をワクワクしながら読むのも楽しいですけど、異能の哀しさみたいなのも読ませますね。
そして、自由の尊さを基調とした道々の者と忠輝の信頼の絆、これが良いです。

それにしても隆さんが描く秀忠・柳生連合の悪役ぶりは秀忠や柳生ファンが気の毒になるくらい辛辣ですね。

「影武者徳川家康」と違ってこちらの家康は本物なのですが、こちらは治世者の悩みや親としての揺れる心なども描かれていて狸親父に惹かれるものもありました。

隆さんの作家活動はわずか5年だったとか……無い物ねだりには違いないですけど、もっと長生きしてくれれば、もっともっと壮大な隆慶一郎ワールドに触れられたのでしょうね。

406185285X 捨て童子・松平忠輝(上) (講談社文庫)
隆 慶一郎
講談社 1992-11-04

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