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2014年7月13日 (日)

木内昇「地虫鳴く―新選組裏表録」

山歩きが中止となった日曜日、鬱々と本を読んでいました。
木内昇著「地虫鳴く―新選組裏表録」

「新選組 幕末の青嵐」が表ならこちらが裏ってことですね。

表では土方歳三、近藤勇、沖田総司、永倉新八、斉藤一etc.の看板役者にスポットを当てたのに対し、裏の語り手は阿部十郎、篠原泰之進、尾形俊太郎と一見地味ですね。

阿部、篠原、尾形が名も無き隊士かどうかは疑問の余地がありますが、文庫本裏表紙には独創的な思想もなく、弁舌の才も、剣の腕もない。時代の波に乗ることもできず、ただ流されていくだけの自分。………とあるように、物語は「幕末の青嵐」よりはるかに地味で薄暗い雰囲気が漂います。

阿部十郎に代表される疑心や屈託に支配され泥の中でもがいている人物の描写が辛かったなぁ。

試衛館時代からの新選組創設メンバーと途中入隊の伊藤甲子太郎一派との対立等は「幕末の青嵐」より詳しく描かれていて、その後の新選組vs御陵衛士の戦いも切ないです。

読書としては「幕末の青嵐」の方が圧倒的に楽しかったですが、「地虫鳴く」もすごい本でした。

この2冊、まずは「幕末の青嵐」から読んで、その後「地虫鳴く」と進むのが作法かな?

4087465365 地虫鳴く―新選組裏表録 (集英社文庫)
木内 昇
集英社  2010-02-19

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