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2014年7月19日 (土)

木内昇「茗荷谷の猫」

九つの話からなる短編集。
幕末から昭和の東京オリンピック目前頃までの東京の町を舞台にした不思議な味わいのお話です。

九つのお話は時も場所も人もそれぞれ独立してはいるのですが、その時も場所も人も微妙に繋がっていて、その仕掛けが後半に効いてきます。

前半の短編は、「何が言いたいの?」って感じもあって、放り出す寸前だったのですが、中盤からはグッとはまりました。

第6話「庄助さん」、第7話「ポケットの、深く」では後の作品「笑い三年、泣き三月。」の原型もあり、興味深かったです。

面白いのか面白くないのか、なんとも言えない味わいがこの本の最大の魅力?

いろんな編で登場する緒方さんが謎っぽくて良いですね。
この人の眼からの物語なんてのも読んでみたいものです。

何冊か読んだ木内さんの本の中では一番不思議な読後感でした。
もう一度、読んでみようかな?

458283406X 茗荷谷の猫
木内 昇
平凡社  2008-09-06

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