2016年7月 8日 (金)

幕が上がる・平田オリザ

平田さんの【下り坂をそろそろと下る】が読みたくて図書館予約したら、そちらは予約者多数で当分読めないようです。

しかし、同時に予約した【幕が上がる】はすぐに借りられました。

これがすこぶる面白かったのですよ。

高校演劇部を題材にした青春小説……私の高校生の時って「部活と言ったら運動でしょう」って感覚が強くて、文化部に関心がなかったのですが、今になったら、「軽音楽部とか演劇部とかの世界もちょっとかじっておけば良かったなぁ」って遠い目で50年前を思い返してしまったのでした。
ま、タラレバ話は見苦しいですからほどほどにしましょうね(^^;

ああいう青春小説を書く平田さんの【下り坂をそろそろと下る】はどういう本なのでしょう。
興味津々。

あぁ、【幕が上がる】はももクロさん達が主演で映画にもなっているんですね。
こちらも興味津々。
4062180707 幕が上がる
平田 オリザ
講談社  2012-11-08

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2016年1月27日 (水)

骨風(こっぷう)・篠原勝之

【行旅者(=こうりょしゃ)………身寄りも分からない引き取り手のいない仏さんのことです】
フーン、はじめて知った言葉です。

「篠原勝之著・骨風」、「ほぼ日」で取り上げていたのを見て、図書館で借りてきました。

テレビでの坊主頭のクマさんしか知らない私にとっては衝撃的な本でした。

クマさんは紛れもないゲージツカですねぇ。

テレビに頻繁に出ていた頃のクマさんって何年くらい前なんだろう?

あの頃から「不思議な人だなぁ」とは思っていたけど、不思議度はますます増大です(^^)

4163902953 骨風
篠原 勝之
文藝春秋  2015-07-08

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2015年1月13日 (火)

白樫の樹の下で・青山文平

この人の最新作「鬼はもとより」が評判が良いようなので、図書館へ行ってみました。
当然というか、貸出中……

じゃ、知らない作家だし、デビュー作を読んでみようかとこちらを借りて読みました。

あらら、これはすごい。
久しぶりの一気読みです。

最後は読む方も突っ走りすぎてしまったようで(飛ばし読みとも言います)、余韻がちょっと混乱状態。

作者は私より年上のようです。
でも、この本は2011年の発行。それでもってデビュー作?
満を持してのデビューなのか、なにか違う事情があるのか、そちらも興味深いです。

「鬼はもとより」はまだ読めない状態なので、もう一度、この本を読んでみましょうか。
再読なんて滅多にしないんですけど、この人、気になります。

4163807209 白樫の樹の下で
青山 文平
文藝春秋  2011-06

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2015年1月 9日 (金)

松本大洋

「ピンポン」はこの人の漫画の映画化とは知らずに見ました。
漫画は映画を見た数年後に読みました。
その後、また、映画を見て……また、漫画を読んで……
漫画も映画も楽しかったです。

で、ここ数日。
風邪がなかなか抜けなくて、何をする元気もなくて、漫画に逃げ込みました。
「ピンポン」、「鉄コン筋クリート」、「花男」と来て、とうとう「Sunny」に手を出してしまいました。
次は「竹光侍」だろうなぁ。

ハァッ、その前に体調戻って欲しいぞ。

初期の作品はほぼにちの絵本「かないくん(谷川俊太郎作・松本大洋絵)」の絵とはずいぶん違うけれど、どちらも良いですねぇ。

デビュー当時から知っている人は知っている著名な漫画家なのでしょうが、私は去年知りました。
年寄りになっても新しいものに会える楽しみがあったり、漫画も絵本も読める自分を面白がれたり、体調不良にもちょっとは良いことがありそうです(^^;(^^)

4091847366 ピンポン (1) (Big spirits comics special)
松本 大洋
小学館  1996-06

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2014年12月20日 (土)

「小さなことば」シリーズ・糸井重里

ここのところ、わりと忙しい日々で活字とは疎遠な関係です。

平日は早寝早起きを心掛けているので、ネットとも疎遠な関係。
週末は早寝遅起きなので山歩きとも疎遠な関係。

新聞も見出しくらいしか読んでいないかも?

そんな日常でも本は読みたいんですよねぇ。

そんなわけで最近の細切れ時間には糸井さんの本を読んでいました。

ほぼ日ブックス・「小さなことば」シリーズの「ぼくの好きなコロッケ。」と「ぽてんしゃる。」をパラパラめくっていました。

ネット上の「ほぼ日」で読んだことのある文章やそうでない文章を一冊の本として読むのは懐かしかったり、新鮮であったりで、活力にもなるし、楽しい時間です。
装丁もお洒落だし、ネットも良いけど、こうして一冊の本として手に取れるのはやっぱり良いなぁと思ったのでした。

もっとも、手に取るとは言っても私の場合は図書館の本でしたから、手許にはないのですよ。
一年一冊の「小さなことば」シリーズくらいなら私の逼迫した財政でも買えないことはないのですが、どうしたものでしょう?

今日は久しぶりにネットの「ほぼ日」を見ていたら手帳も気になりました。
手帳っていうものも長いこと使っていないですね。
仕事抜きの手書きの手帳にも憧れるんですけどねぇ……これも、どうしたもんでしょ?

4865011358 ぼくの好きなコロッケ。 (ほぼ日ブックス)
糸井 重里 横尾 忠則
東京糸井重里事務所  2014-09-26

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2014年12月14日 (日)

ライアの祈り・森沢明夫

青森三部作のラスト、「ライアの祈り」を読み終えました。

三部作、「津軽百年食堂」~「青森ドロップキッカーズ」とボチボチ読んでいたのですが、私的にはこれが一番はまりました。

舞台は第1作が弘前、第2作が青森、そして、この第3作が八戸……青森って良いなぁ。
私は3部作では「ライアの祈り」が一番好きですが、これって1,2,3って読んだから言えること?

ま、それはそれとして、今日は選挙の日でしたから、冒頭を引用してみますね。

わたしの部族の村人たちが、いかなる恐れも不安も抱かぬままに、きれいな空気を吸い、おいしい水を飲み、畑を耕し、狩りをし、家族とともに笑顔で暮らせるようにする。
それが族長であるわたしの使命だ。

パプアニューギニア山岳部の英雄
クズム族の族長の言葉

そして、フームと唸った個所の引用

「家族というものはな、そのなかに、たった一人でも不幸な者がおると、みながそろって不幸になってしまうという、じつに理不尽な掟で結ばれた者同士のことを言うんじゃ。逆に言うと、家族のなかの一人が幸せになるためには、他の全員も幸せでなくてはならん。…………」

先月、弘前のお知り合いと「津軽百年食堂」のことで電話でお話したんですけど、弘前城の桜の頃に青森に行ってみたくなりました。

4093863423 ライアの祈り
森沢 明夫
小学館  2012-09

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2014年7月27日 (日)

八月の六日間・北村薫

久しぶりに北村薫さんの本を読みました。
5つの山を登る女性単独行のお話です。

北村さんって、私のイメージでは登山とは無縁な感じなので、「どんな小説になるの?」って興味で手に取ってみました。

作者がここに出て来る山を実際に歩いているのかどうかは知りませんが、流石はプロの小説家ですね、ガイドブックに勝るとも劣らない現地のリアルさを感じました。

北村作品に出てくる女性特有の凜としたもの、賢さや上品さも健在。
それでも主人公は完璧ではないし、弱さも脆さも併せ持っている女性です。

主人公が苦しいこと、辛いことの経験や記憶を乗り越えて前に進んでいくには、時間や人の支えや喪失感を埋める体験が必要なのでしょう。
山を一人で歩きながら過去の諸々を回想するシーンが興味深かったです。

これは小説なのだから、私の山歩きと比較するのは野暮ですけど……
私の場合は「山頂はまだか?」、「腹減った!」、「バテバテだ!」「アッチィなぁ」、「サミィなぁ」etc.と即物的ですね。
でも、たまぁーに頭の中で過去のよしなしごとが駆け回ることがあります(あまり楽しくない記憶が多いかも?)
あぁ、私は単独行はほとんどないから、一人になったらまた違うものが頭の中に浮かぶのかな?
それも興味深いような怖いような……

北村さんの作品は読みやすいのでサラッと読んでしまいましたが、意味深なことも書いてあったのかも?
ガイドブック代わりに読んじゃもったいないですね。
時を置いて、また、読んでみましょうか。

PS
先日読んだ笹本稜平さんの「春を背負って」(映画館になかなか行けないです)でも感じたのですが、昔読んだ新田次郎に代表される所謂山岳小説と最近の山を題材とする本は雰囲気が違うのですね。
そんなことも面白かったです。

4041015545 八月の六日間
北村 薫 謡口 早苗
KADOKAWA/角川書店  2014-05-29

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2014年7月19日 (土)

木内昇「茗荷谷の猫」

九つの話からなる短編集。
幕末から昭和の東京オリンピック目前頃までの東京の町を舞台にした不思議な味わいのお話です。

九つのお話は時も場所も人もそれぞれ独立してはいるのですが、その時も場所も人も微妙に繋がっていて、その仕掛けが後半に効いてきます。

前半の短編は、「何が言いたいの?」って感じもあって、放り出す寸前だったのですが、中盤からはグッとはまりました。

第6話「庄助さん」、第7話「ポケットの、深く」では後の作品「笑い三年、泣き三月。」の原型もあり、興味深かったです。

面白いのか面白くないのか、なんとも言えない味わいがこの本の最大の魅力?

いろんな編で登場する緒方さんが謎っぽくて良いですね。
この人の眼からの物語なんてのも読んでみたいものです。

何冊か読んだ木内さんの本の中では一番不思議な読後感でした。
もう一度、読んでみようかな?

458283406X 茗荷谷の猫
木内 昇
平凡社  2008-09-06

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2014年7月13日 (日)

木内昇「地虫鳴く―新選組裏表録」

山歩きが中止となった日曜日、鬱々と本を読んでいました。
木内昇著「地虫鳴く―新選組裏表録」

「新選組 幕末の青嵐」が表ならこちらが裏ってことですね。

表では土方歳三、近藤勇、沖田総司、永倉新八、斉藤一etc.の看板役者にスポットを当てたのに対し、裏の語り手は阿部十郎、篠原泰之進、尾形俊太郎と一見地味ですね。

阿部、篠原、尾形が名も無き隊士かどうかは疑問の余地がありますが、文庫本裏表紙には独創的な思想もなく、弁舌の才も、剣の腕もない。時代の波に乗ることもできず、ただ流されていくだけの自分。………とあるように、物語は「幕末の青嵐」よりはるかに地味で薄暗い雰囲気が漂います。

阿部十郎に代表される疑心や屈託に支配され泥の中でもがいている人物の描写が辛かったなぁ。

試衛館時代からの新選組創設メンバーと途中入隊の伊藤甲子太郎一派との対立等は「幕末の青嵐」より詳しく描かれていて、その後の新選組vs御陵衛士の戦いも切ないです。

読書としては「幕末の青嵐」の方が圧倒的に楽しかったですが、「地虫鳴く」もすごい本でした。

この2冊、まずは「幕末の青嵐」から読んで、その後「地虫鳴く」と進むのが作法かな?

4087465365 地虫鳴く―新選組裏表録 (集英社文庫)
木内 昇
集英社  2010-02-19

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2014年6月12日 (木)

ある男・木内昇

楽しくもなし、さわやかでもなしの物語が七編。
ウーン、これは苦しいぞ。
気持ちが晴れない話を梅雨の鬱陶しい時期に読むこともないような……

しかし、放り出せないのです。
いやはや、こういうのは一種の麻薬かも? 余韻も強烈です。

最後の「フレーへードル」なんて、もう、これはホラーですよ。
ゾクッと来ました。

いやぁ、楽しいとは言い難い読書でしたが、引き込まれましたねぇ。

4163816402 ある男
木内 昇
文藝春秋  2012-09-27

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主人公は名のない「ある男」達ですが、これが皆超有能(異能に近い人もいる)なんですね。
木内さんには無能とまでは言わないけれど、もっと平凡な人にスポットを当てた物語も期待したいですね。
でも、この人が書いたらそれも非凡になってしまうのかな?

さ~て、次は処女作「新選組 幕末の青嵐」に行ってみましょうか。

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